イラストレーターといえば、雑誌や書籍の挿絵、さらに商品広告用のデザインなどまで、幅広く担当するお仕事ですよね。

さらに、最近ではLINEスタンプをデザインする人もおり、イラストレーターという仕事がより身近な存在になっています。

絵を描くのが好きな人の中には、イラストレーターに興味を持っている人もいるかもしれません。

ただ、気になるのがイラストレーターで生活していけるのかという点ではないでしょうか。

そこで今回はイラストレーター の年収と、収入を上げる方法についてお話ししていきます!

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イラストレーター の年収は?

イラストレーター年収
引用元:厚生労働省

イラストレーターの年収については、様々な情報がありますが、「厚生労働省」の情報によると約466万円だと言われています。

また、地域によってもバラつきがあり、東京都では556万円と平均より高いのに対し、沖縄県では333万円とおよそ200万円ほどの差があるのが実情です。

イラストレーターの年収の平均値と中央値

厚生労働省のデータに基づき、イラストレーターの年収は466万円であるとお話ししました。

しかし、この年収には会社員とフリーランスでも大きな差があると言われています。

求人ボックス内に掲載されている求人情報および政府統計データに基づき、各業種の給料情報を発信している「求人ボックス給料ナビ」の情報によれば、会社勤めのイラストレーターの年収の平均値は361万円。

集計対象求人における給与水準の中央値によって計算されたアルバイト・パートの平均時給は1,073円、派遣社員の平均時給は1,346円です。

イラストレーターの高額年収

イラストレーター の高額年収については、ポケモンカードゲームの公認イラストレーターでもある「さいとうなおき」さんが2021年に実際の絵師さん2,296人にアンケートを実施した結果では下記のようになったそうです。

年収 割合 人数
100万円以下 29.1% 約668人
200〜600万円 58.1% 約1,334人
600万円以上 13.1% 約301人
5000万円以上 0.7% 約16人

※人数は2,296人の人数から割合で計算した数値です。

平均を上回る600万円以上が13.1%、年収5000万円以上の方も0.7%もいるということが判明しました。

これだけの高額年収になるには、相当人気のイラストレーターにならないと難しいですが、以前よりも稼げるようになってきているようです。

会社勤めイラストレーターの年収

「求人ボックス給料ナビ」の情報によれば、会社勤めのイラストレーターの年収の平均値は361万円。

アルバイト・パートの平均時給は1,073円、派遣社員の平均時給は1,346円です。

専門的な知識が求められる業種であることを考えると、年収は低いといえます。

また、会社勤めのイラストレーター の年収は、勤務エリアによっても大きく異なります。

最も年収が高いのが関東地方で352万円です。

最も年収の低い北海道・東北地方では304万円なので、50万円ほどの差があることが分かります。

フリーランス(個人)イラストレーター の年収

フリーランス(個人)イラストレーター の場合、受ける仕事や1枚あたりの単価によって報酬が変動します。

年収は人により大きく異なるため、具体的な金額を導き出すことはできません。

そこで、業務委託のお仕事をインターネット上で発注・受注することができる「クラウドワークス」 で、実際に掲載中の案件をいくつかみてみましょう。

  • 店舗ロゴデザイン:55,000円
  • カフェのロゴデザイン:55,000円
  • YouTubeアニメの本編イラスト:1枚1,600円〜2,200円

単価が高くなればなるほど魅力的に思えますが、その分倍率も高くなります。

このように、フリーランスのイラストレーターとして生活していくには、ある程度の能力と経験が求められます。

売れっ子イラストレーターや神絵師の年収

先ほど、フリーランスで活動するイラストレーターの年収に関してお話しする上で、クラウドワークスに掲載されているお仕事をいくつか紹介しました。

それにより、ロゴデザインであれば1件55,000円ほどの報酬が得られることが分かりました。

売れっ子イラストレーターや神絵師になれば、依頼側はどうしてもその人にお願いしたいという思いが強くなります。

その分、1件あたりの単価も高くなります。

1件10万円の仕事を月に10件獲得できれば、年収は1,000万円を超えてくるでしょう。

ちなみに、『ポケモンカードゲーム』の公認イラストレーターとしても知られる さいとうなおき氏は自身のSNSにて以下のような投稿をしています。

名の知れたイラストレーターの年収が、果たしていくらなのか気になりますね。

イラストレーター の年収ピラミッド

先ほども紹介しましたが、『ポケモンカードゲーム』の公認イラストレーターとしても知られる さいとうなおき氏が、2021年10月に公開したイラストレーターの年収に関するYouTube動画が話題になりました。

下記の画像は該当動画にて紹介されていたものを元に作成しています。

イラストレーターの年収ピラミッド

※2024年1月現在、アカウントの停止によりこちらの動画は見られなくなっています。

動画内では、2,296人の絵師の年収を調査しており、全体の58.1%とピラミッド内で最も割合が大きかったのが、年収200〜600万円でした。

さらに全体の0.7%が5000万円以上と答えたのだそう。

イラストレーター の年収は個人によって大きな差があることが分かります。

年収の高いイラストレーターになるには?

イラストレーター の収入は、1件納品するごとに発生するのが基本です。

年収を上げるためには、1件あたりの取引単価を上げることが重要なポイントとなります。

年収の高いイラストレーターになるコツは、以下の3点です。

  1. フリーランスになる
  2. 海外顧客を獲得する
  3. YouTubeやブログを立ち上げる

どうしてこのような取り組みが、イラストレーターとしての年収に影響するのか解説していきます。

フリーランスになる

会社勤めのイラストレーター の場合、ある程度給料は固定されます。

給与に関する規定があれば、なおさら簡単に年収を上げることはできません。

そのため、会社である程度の経験と人脈を築けたら、フリーランスになるのも一つの手です。

フリーランスならば、自分の望む金額で契約を結ぶことができますし、仕事量も自由に調整ができます。

もちろん独立すれば大変なことも多いですが、頑張り次第では会社勤めを続けるよりも高い年収が期待できます。

海外顧客を獲得する

日本国内はイラストレーターの競争率も高いため、あえて海外顧客を狙ってみるのもおすすめ。

海外では、日本と同じように出来高制のところもあれば、時給制で報酬が支払われることもあります。

日本と比べると高待遇で迎えてくれるケースが多いため、報酬アップも十分に期待できます。

リモートでやりとりができれば、日本に住んでいても問題なく働けるため、選択肢の一つとして考えておいて損はないでしょう。

YouTubeやブログを立ち上げる

イラストレーターとして年収アップに取り組むなら、仕事の幅を広げてみるのも良いでしょう。

そのうちの一つに、YouTubeやブログを立ち上げて別収入を得る方法もあります。

先ほども紹介しましたが、『ポケモンカードゲーム』の公認イラストレーターとしても知られる さいとうなおき氏もYouTubeチャンネルを解説しています。

2024年1月現在の登録者数は47万人(削除された前のアカウントでは登録者130万人)。

YouTubeの収益だけで数百万あるのではと言われています。

YouTube内では、イラストレーターとしての知識を活かして、絵の描き方を解説したり、イラストレーターに関する情報を発信したり……

本業を活かして様々な動画を投稿しています。

このように、あなたの能力を活かす方法は、イラストを描いて納品する以外にもたくさんありますよ。

イラストレーターで受注できる仕事内容と報酬

職種 年収や報酬
雑誌や商品のイラスト 単価:2,000円〜150,000円
グラフィックデザイナー 年収:480万円
ゲームイラストレーター 年収:400万円〜1,200万円
NFTアート 単価:1,000円〜10,000円
テクニカルイラストレーター 年収:466万円
アニメーター 年収:461万円

先ほど、イラストレーターとして年収アップさせるには、仕事の幅を広げることが大切だとお話ししました。

そこで、イラストレーターで受注できる仕事内容と報酬を紹介します。

雑誌や商品のイラスト

雑誌や商品のイラスト
引用元:日本イラストレーター協会(JIA)

イラストレーターの定番の仕事内容に、雑誌や商品のイラスト作成があります。

クライアントの依頼に基づいてイラストを作成し、クライアントの想いやその商品の魅力を分かりやすく伝えるのが、イラストレーター の仕事ともいえます。

案件の大きさ次第では、多くの人の目に触れることとなるため、やりがいを感じやすいのが雑誌や商品のイラストの魅力です。

プロのイラストレーターが360名在籍している「日本イラストレーター協会(JIA)」では、雑誌や商品のイラスト報酬を2,000円〜150,000円としています。

また、厚生労働省の「job tag」によるとグラフィックデザイナーの年収は480万円です。

ゲームのキャラクターデザイン

ゲームキャラのイラスト
引用元:ランサーズ

ゲーム制作において、ゲームに欠かせない重要なキャラクターやアイテム、背景などのイラストを描くのが、ゲームイラストレーターです。

ゲーム制作の担当者とのミーティングを重ね、その世界観をイラストにしていく仕事です。

基本的なデザイン能力はもちろん、イメージを絵にしていく想像力や、担当者とのコミュニケーション能力も求められます。

そんなゲームイラストレーターの年収は、400万円〜1,200万円と言われています。

会社勤めのイラストレーターの平均年収が約360万円なので、ゲームイラストレーターの方が、少し年収が高いです。

厚生労働省の運営する「job tag」でも年収579万円となっており、イラストレーター の466万円よりも高めであることが分かります。

NFTアート

NFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で、ユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引によってイラストの販売を行うNFTアート。

2017年に誕生したサービスですが、数十億で取引される作品もあるほど注目度の高いのが特徴です。

NFTアートは誰でも作成・販売が可能なので、自らの才能を試す意味でも出品してみたいと考える人もいるかもしれませんね。

なお、日本国内で活動する個人のNFTアートの相場は1,000円〜10,000円程度です。

ちなみに、上記は小学生の夏休みの自由研究がNFTアートで240万円もの値がついた事例です。

NFTアートは仮想通貨での購入がメインであり、現在ほどNFTアートが浸透していなかったり、海外の有名コレクターの目に留まったなどがありましたが、高額になる可能性も十分にあります。

工業製品のマニュアルや取扱説明書

イラストレーターの仕事の中には、工業製品のマニュアルや取扱説明書や機械の設計図などを書く仕事もあります。

CADやCGを使用して3次元のイラストを作成したり、専門的な知識と能力が求められるため、こうした仕事をする人はテクニカルイラストレーターと呼ばれます。

テクニカルイラストレーターになるためには、国家資格をクリアする必要があります。

厚生労働省の「job tag」によると、テクニカルイラストレーターの年収は466万円です。

アニメのキャラクターデザイン

アニメのキャラデザのイラスト
引用元:ランサーズ

アニメ文化の盛んな日本。

アニメをきっかけにイラストレーターの道に進むことを決めた人も多いのではないでしょうか。

アニメのキャラクターデザインや、シナリオのイメージをビジュアル化する役割を担うのがアニメーターです。

個人の技術と能力が重視される世界であるため、能力による収入の差は大きいものの、日本のアニメ文化が海外からも支持されていることから、世界的に需要のある仕事内容だといえます。

厚生労働省の「job tag」によると、アニメーターの年収は461万円です。

フリーランスでイラストレーターの仕事を受注する方法

イラストレーター の仕事は、会社勤めだとどうしても手にできる年収に限界があります。

年収アップのためには、フリーランスとして活動するというのも一つの手ですが、無計画にフリーランスになるのはおすすめしません。

フリーランスでも安定して仕事を受注できるよう、能力はもちろん人脈などの環境を整える必要があるためです。

そこで、フリーランスでイラストレーター の仕事を受注する方法を3つ紹介します。

  1. クラウドソーシングで受注する
  2. SNSで発信・受注する
  3. 受注までできるスクールに入る

なぜこうした方法を利用することで、仕事の受注に繋がるのか解説していきます。

クラウドソーシングで受注する

自宅にいながら仕事を受注したい人や、副業として気軽に仕事を探したい人におすすめなのが、クラウドソーシングを使う方法です。

クラウドソーシングは、業務委託のお仕事をインターネット上で発注・受注することができるのが特徴。

自分の能力を必要とする人とマッチングできれば、勤務時間や場所にとらわれることなく報酬を得られるのが強みです。

クラウドソーシングの仲介サービスはいくつかありますが、その中でも大手と言われるクラウドワークスで、実際にイラストレーターの能力が活かせそうな仕事を探してみました。

  • カフェのロゴデザイン作成:55,000円
  • ECサイト用のバナー作成(3枚):5,000円
  • YouTube漫画の着彩(30~35ページ):15,000円
  • YouTubeのサムネイル作成:5,000~10,000円
  • ゆるキャラデザイン:77,000円

このように、様々な企業のロゴ作成のほか、YouTubeやインスタグラムといったメディアへ投稿するイラストの作成案件などもありました。

ある程度見ていると、クラウドソーシングにおける収入の相場も見えてくるので、応募するしないに関係なく時間がある時にチェックしてみてくださいね。

SNSで発信・受注する

フリーランスでイラストレーターをするのなら、自分で自分の作品を売り込まなければなりません。

そこで役に立つのがSNSです。

SNSで誰かの目に留まれば、新しい仕事に繋がる可能性がグッと高まります!

その際、求めるイメージを形にしてくれそうという印象を依頼人に与えるため、自分が得意なジャンルや描きたいものを絞り込んで投稿するのが、重要なポイントとなります。

色々な絵を描いて、ストライクゾーンを広げておきたい気持ちも理解できますが、あえて絞り込んでSNS運用を行いましょう。

また、契約の範囲内で構わないので、実際にどんな仕事をしたのか投稿することも大切です。

実際に、イラストレーターとしての仕事を、しっかりと遂行できる人だということをアピールするためです。

また、このように日々の作品や仕事内容を記録しておけば、ポートフォリオとしても活用できますね。

受注までできるスクールに入る

イラストレーターになるため勉強中という人は、受注までできるスクールに入る方法もあります。

受注までできるスクールの一つに、「お絵かきクリエイター」があります。

お絵かきクリエイターは、ストーリーと手描きのイラストで、企業や起業家のブランディングや商品PRの悩みを解決する”お絵かきムービー”を作成します。

お絵かきムービーの作成方法が学べるクリエイターズアカデミーでは、2023年に9期の受講生が修了しました。

約4年の間を終えて、生徒さんたちの累積売上は3億3千万円に到達している注目のサービスです。

また、お絵かきムービーを求めているクライアントも多く、”クリエイターを紹介してほしい”という依頼が協会に寄せられることがあるのだそう。

その場合には、協会から紹介が受けられたり、コンペが開催されます。

いつでもチャンスを手にする機会が用意されているのが嬉しいですね。

イラストレーター の年収に関するよくある質問

最後に、イラストレーター の年収に関するよくある質問を2つ紹介します。

  • イラストレーターは稼げますか?
  • イラストレーターの20代の年収はいくらですか?

気になる質問があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

イラストレーターは稼げますか?

会社勤めのイラストレーターの年収は360〜460万円と言われています。

求められる能力や仕事量から考えると、残念ながら年収は低めです。

ただ、イラストレーターという仕事は、1件あたりの単価が、その人の能力はもちろん知名度や人気によっても大きく変わるのです。

中には1,000万円以上稼いでいる人もいます。

しかし、会社勤めだと管理職にならない限り、高収入は期待できないと言われています。

イラストレーターとして稼ぎたいなら、フリーランスとして活動するのがおすすめです。

イラストレーターの20代の年収はいくらですか?

イラストレーターの20代の年収は、300万円ほどと言われています。

厚生労働省「job tag」では、20代前半に296万円、20代後半に333万円という金額を示しています。

20代は、フリーランスではなく企業に勤める人が多いことや、経験がない分1件あたりの単価が低めに設定されがちなことなどが原因として考えられます。

まとめ

以上、イラストレーター の年収について解説しました。

会社勤めの場合、360〜460万円ほどと言われているイラストレーター の仕事。

フリーランスになれば、自分で単価を設定したり、契約数を調整できるため、年収アップにもつながります。

そのほかにも、YouTubeやブログの開設、海外進出など、年収アップのためにできる取り組みは数多くあります。

頑張り次第では年収1,000万円も夢じゃない世界であることが分かりました。

本業としてはもちろん、副業としても取り組むことができるのがイラストレーター の魅力なので、ぜひあなたも挑戦してみてくださいね。

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  • 絵やイラストを上手く描くための手順を知りたい
  • 絵やイラストを上手く描くための練習方法が知りたい

特に上記のような疑問をお持ちであれば、ぜひこの記事を読み進めてください。

初心者がつまづきやすいポイントもしっかり解消できるよう画像や動画も盛り込んでまとめているので、読み終わる頃には上手く絵を描く手順やコツを掴むことができますよ。

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