イラストレーターとは、その名の通りイラストを描く専門家であり、広告、書籍、雑誌、ウェブサイト、商品パッケージなど、様々なメディアのイラストを制作する職業です。

イラストレーターは、視覚的なメッセージを通じて情報を伝え、また時には驚きや感動を与えたりします。

この記事では、イラストレーターの仕事内容について分かりやすく説明します。

イラストレーターの日常がどのようなものなのか、どのような仕事の流れでイラストを制作しているのか、そして、イラストレーターに向いている人の特徴についてまとめています。

まずは、仕事内容とその年収について見ていきましょう。

イラストレーターの仕事内容一覧と年収

最初に、イラストレーターの仕事内容を一覧表で紹介し、その後に代表的な仕事内容の詳細を説明していきます。

まず、イラストレーターの仕事内容の例と報酬の例を一覧で以下に示します。

仕事の種類 仕事内容の例 報酬
ロゴ作成 新しい飲食店のロゴ作成 30,000円~
イラスト作成 指定モチーフの線画イラスト 30,000円〜
バナー作成 広告用バナー作成 5,000円〜
アイコン作成 コミュニケーションツール用のアイコンデザイン 30,000円~
チラシ・フライヤー作成 学習塾の講習案内チラシ(A5カラー片面) 30,000円〜
漫画・アニメ制作 4コマ漫画制作(カラー対応・ネーム制作含む) 40,000円〜
キャラクターデザイン・募集 店舗オリジナルキャラクターの作成 70,000円~
カタログ・パンフレット作成 会社案内用のパンフレット(A4・4ページ) 70,000円~
パッケージデザイン 健康食品のパッケージデザイン 35,000円〜
名刺作成 名刺デザインのリニューアル 20,000円〜
DTP 整体院の院内レターデザイン、カレンダーデザイン 10,000円~
プロダクトデザイン タブレットケースのデザイン 100,000円~
看板デザイン 新店舗の案内看板 70,000円~
装丁・ブックデザイン 詩集、写真集、小説表紙のデザイン 30,000円~
シール・ラベルデザイン 新商品のラベルデザイン 30,000円~
キャラクター・アニメーション制作 Vtuberのキャラクターデザイン 150,000円~

参照元:クラウドワークスの相場一覧表より

雑誌や商品のイラスト・ロゴ制作

ポスターやロゴ制作

イラスト・ロゴ制作 報酬30,000円〜
職種 グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーの他の仕事 ポスター・チラシ・看板のデザイン等
グラフィックデザイナーの年収 480万円

雑誌の挿絵や商品パッケージ、企業ロゴなどの制作は、イラストレーターにとって最も一般的な仕事です。グラフィックデザイナーと呼ばれることも多いです。

ブランドとしての視覚的な点で重要な役割を果たし、商品やサービス、企業のメッセージを視覚的に伝える能力が求められます。

クラウドワークスなどのお仕事マッチングサイトでは、コンペ形式の依頼もあるので、未経験でも参加しやすく、選ばれれば実績にもなります。

グラフィックデザイナーの年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると480万円です。

ゲームのキャラデザインの制作

ゲーム・キャラデザイン

ゲームのキャラデザインの制作 報酬70,000円〜
職種 ゲームイラストレーター
ゲームイラストレーターの他の仕事 ゲームのアイテムや背景のイラスト制作
ゲームイラストレーターの年収 400万円〜1200万円

ゲーム業界でのキャラクターデザインは、創造性と独創性を発揮できる仕事です。

キャラクターの外見、服装、アクセサリーなどを通じて、物語の世界観を形成し、プレイヤーや視聴者がその世界観を楽しむ重要な要素になります。

レバテック株式会社が運営する「レバテックキャリア」によると、ゲームイラストレーターの年収は400万円〜1200万円です。

アニメのキャラ・背景などの制作

背景イラストの制作

アニメのキャラ・背景の制作 報酬70,000円〜
職種 アニメーター
アニメーターの他の仕事 アニメのアイテムや背景のイラスト制作
アニメーターの年収 461万円

アニメでは、キャラクターだけでなく、背景や環境のデザインも重要です。

アニメの原作者のイメージを視覚化し、物語の舞台を作り上げ、視聴者を魅了するための要素を作ります。

アニメーターの年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると461万円です。

NFTアートの制作

NFTアート

職種 NFTクリエイター
NFTクリエイターの他の仕事 グラフィックデザイナーと同じ
NFTクリエイターの年収 未知数

近年注目を集めているNFTアートの制作は、NFTを利用したデジタルアートの新しい形です。

ブロックチェーン技術を活用したこの分野は、作品の独自性と所有権を保証し、イラストレーターに新たな収益源として注目されています。

大きなお金が動いた歴史的な事例を紹介すると、デジタルアーティストのBeeple(Mike Winkelmann)のNFTアートが、オークションでなんと約6900万ドル(約75億円)で落札されたということがあったり、

小学生の男の子が夏休みの自由研究で作ったNFTアートが240万円もの値段になったという事例などもあります。

年収としての相場はまだない業界ですが、可能性に満ちた業界とも言えます。

マニュアルや取扱説明書の制作

テクニカルイラスト

マニュアルや取扱説明書の制作 報酬70,000円〜
職種 テクニカルイラストレーター
テクニカルイラストレーターの他の仕事 パーツカタログ、サービスマニュアルのイラスト制作
テクニカルイラストレーターの年収 466万円

テクニカルイラストレーターと呼ばれ、製品マニュアルや取扱説明書において、視覚的に分かりやすく説明するために、図面や写真の代わりにイラストを製作します。

複雑な情報を分かりやすく伝えることが重要で、精密さと正確性が求められます。

関連する資格に、厚生労働省が定める技能検定「テクニカルイラストレーション技能士」というものがあります。

テクニカルイラストレーターとしての自分の能力を証明する資格となります。

テクニカルイラストレーターの年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると466万円です。

未経験でも受注できる簡単なイラストレーターの仕事内容

未経験でもできるイラストの仕事

未経験者でも受注できる簡単な仕事としては、YouTubeのバナーやサムネイル画像、InstagramなどSNS用のイラストの製作や、小規模プロジェクトのロゴ制作などがあります。

クラウドワークスなどのお仕事マッチングサイトでも上記のような簡単な仕事の募集はよくあり、コンペ形式のチラシや名刺の作成なども初心者が応募しやすいお仕事です。

上記の画像は、実際にコンペ形式で応募のあった仕事の例です。

コンペ形式の仕事を通じて実績を積み上げ、それと同時にスキルを向上させていくこともできます。

イラストレーターの仕事は参入しやすくなっている

イラストレーターの仕事は以前よりも参入しやすくなっていると言えます。

その理由は、

  • クラウドソーシングやフリーランスの仕事仲介サービスが増加しており、以前よりも個人が仕事を受注することが可能になった。
  • SNSの発展により、企業だけじゃなく個人でもイラストレーターの成果物を使用することが増えてきた。
  • 専門学校に行かなくても、イラストレーターのスキルをネットで無料、もしくは比較的安い金額で学べるようになり、イラストレーターになりやすくもなった。

といったようなことがあげられます。

また、イラストレーターと言っても様々な職種、仕事内容があるので、イラストレーターの年収はプロジェクトの種類、経験、スキルレベルによって大きく異なります。

フリーランスとして独立している場合、年収は数百万円から、成功しているイラストレーターでは数千万円以上になることもあります。

イラストレーターの年収について詳しい情報が知りたい場合は、イラストレーター 年収の記事で、平均値や中央値、高額年収の例なども紹介していますので、確認してみてください。

イラストレーターに向いている人

イラストレーター向いている人

イラストレーターに向いてる人はどのような特徴があるのでしょうか?

絵を描くことが好きということは前提ですが、それ以外にどのような人がイラストレーターに向いてるのか、以下の点について紹介していきます。

  • クライアントとの打ち合わせができる人
  • 自分の描きたいもの以外も描ける人
  • 完成後に修正対応などがきちんとできる人
  • お金や時間の管理ができる人

クライアントとの打ち合わせができる人

イラストレーターは、クライアントのニーズを正確に理解し、それを視覚的に表現することが求められます。

それには、イラストの制作に必要な情報を掴むコミュニケーションスキルが必要です。

  • イラストのターゲットは誰なのか?
  • 依頼者のイメージはどのようなものなのか?
  • 何か参考になるイラストはあるのか?
  • 納期はいつなのか?
  • 納品の形はどのような形が良いか?

などが打ち合わせ時に確認することです。

また、クライアントの中にはイラストに関しては素人で、イメージをうまく表現ができない人もいます。

そのような相手に対してもニーズを聞き出し、アイデアの提案、フィードバックの受け取りなど、制作をスムーズに進めるための打ち合わせができると良いでしょう。

自分の描きたいもの以外も描ける人

イラストレーションの仕事は多種多様であり、クライアントの求める内容はプロジェクトごとに異なります。

有名なイラストレーターになれば、自分の描きたいものだけを描くということもできますが、そのような状態になれない人が大半です。

特に、駆け出しの時は自分が描きたいもの以外を描くことが多い可能性が高いです。

自分の好みや得意分野に限定せず、様々なジャンルやスタイル、テーマで作業できる柔軟性が求められる時もあるでしょう。

逆に、自分の描きたいもの以外も描くことによって、スキルを広げ、キャリアの機会を増やすことにも繋がります。

完成後に修正対応などがきちんとできる人

イラストレーターの仕事では、イラストやデザインの納品後にある程度の修正が求められることが一般的です。

そのような場合にも、クライアントの要望に応じ、きちんと修正対応をする柔軟性が必要です。

時には、その要望が明らかに自分自身の考えとは異なる内容だったり、前回の打ち合わせとは真逆のことを言われることもあるかもしれません。そのような場合にも、クライアントの意志や考えを尊重し、修正できる人がイラストレーターとして成功しやすいです。

このように完成後の修正対応やプロジェクト途中の突然の方向性の変更などにも柔軟に対応できる能力が、イラストレーターには必要になります。

お金や時間の管理ができる人

特にフリーランスとして働くイラストレーターにとって、お金や時間の管理は非常に重要です。

フリーランスの場合、税理士に依頼すればお金の管理や経理に関する手続きなどしてもらえますが、初めのうちは自分自身でお金の管理や確定申告などの手続きをする必要があります。

お金だけじゃなく、時間の管理も自分自身でやる必要があります。

イラストレーターは依頼されて仕事を受けることがほとんどで、納期は相手に合わせることが多く、その納期に遅れてしまったせいで二度と依頼されなくなってしまう可能性もあります。

また、一つのプロジェクトだけじゃなく、複数の依頼を同時に受けることもあるでしょう。

そのような場合にも、しっかりと時間を管理し、それぞれの納期に合わせて制作を進められる人がイラストレーターに向いていると言えます。

イラストレーターになるには?

イラストレーターになるには

イラストレーターになるには、どのようなルートがあるのでしょうか?

イラストレーターになってる人の多くは、専門学校、短大、大学などでイラストやデザイン、美術関係のことを学んできた人が多いです。

また、中には違う職業だったけど、社会人からイラストレーターとして転職している人もいます。

高校生からそのままフリーランスのイラストレーターになったり、社会人が副業でイラストレーターとして活動しているという例もあります。

イラストレーターになるための決まったルートはありません。

決まったルート、そして必要な資格というものはありませんが、イラストレーターになるために資格取得が有効なこともありますので、次にそれらについて紹介していきます。

基本的な知識や技術を身につける

まずは、イラストレーターとしての基本的な知識や技術を身につけておいたほうが良いです。

そのためには、実際にイラストレーターとして活躍するための知識や技術が学べる学校に通うことも一つの方法ですし、

今ではインターネット上に情報もたくさんあるので、YouTubeなどの無料動画から学ぶ人もいますし、企業が運営するオンラインのスクールや、個人で運営しているオンラインのスクールなどもあります。

どのような知識、技術を身につけると良いかというと、例えば、

  • 線の引き方、影の付け方、形の描き方など、基本的な描画技術
  • 色の組み合わせ、コントラスト、色相、明度、彩度などを効果的に使用する能力
  • バランス、対比、一貫性、重点、リズムなどのデザインの基本原則
  • Photoshop、Illustratorなどのデジタル描画ソフトウェアの操作スキル

などです。

自分に合った方法で、イラストレーターとしての基本的な知識や技術を身につけましょう。

可能なら資格を取得する

また、絶対ではないですが、可能なら資格を取得するのも良いでしょう。

資格合格を目指すことで、知識や技術の習得にも効果的ですし、資格があることで自分自身のアピールにもつながります。

イラストレーターに関する資格、検定や試験は、例えば以下のようなものがあります。

  • 色彩検定
  • ウェブデザイン技能検定
  • CGクリエーター検定
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Illustratorクリエイター能力認定試験
  • Photoshopクリエイター能力認定試験
  • アドビ認定プロフェッショナル
  • カラーコーディネーター検定試験

各公式サイトを確認し、興味があるもの、目指す方向性に必要なものを受けてみるのも良いでしょう。

ポートフォリオを作成する

ポートフォリオ
引用元:クラウドワークス

イラストレーターとして自分を売り込む時に、ポートフォリオが作成してあると相手に自分のスキルを示しやすいです。

クライアントに対して、自分自身のスキル、得意なジャンル、経験を示すのに最も効果的で、クライアントとしても要望に合ったものを制作してくれそうかどうか判断がしやすくなります。

クラウドワークスなどの応募時にも、ポートフォリオやこれまでの作品の提出を求められることも一般的です。

上の画像はクラウドワークス上でポートフォリオを載せることができる画面です。

最近では、ポートフォリオを無料で作れるサービスなどもあります。

有名なのは株式会社foriioが運営する「foriio」というサイトです。

過去の実績などがある場合は、ぜひポートフォリオを作っておきましょう。

もし、まだ経験がなくポートフォリオを作れない場合は、ポートフォリオを作ることを意識しながら実績を積んでいくと良いでしょう。

SNSやYouTubeなどで発信する

自分の作品や制作過程をSNSやYouTubeなどで発信するのも効果的です。

例えば、きくちゆうきさんのX(旧Twitter)ですが、このような制作過程の動画を投稿されてました。

イラストレーターのユッカさんはこのようなYouTubeチャンネルを運営しています。

クライアントに対してポートフォリオと同じような役割としても使えますし、SNSの発信を見て、作品の雰囲気が好きな人、人柄に共感を持った人などからDMが来て、そこからお仕事に繋がる可能性もあります。

SNSは無料でできますので、そのような発信が嫌いじゃないのであればやってみて損はないでしょう。

やりがいやなりたい自分を考える

そして、イラストレーターとしてのやりがいや、どのようなイラストレーターになりたいのかを明確にすることも大切です。

例えば、

  • ファンタジーのジャンルで有名なイラストレーターになりたい
  • 児童書のイラストレーターとして活動し、子どもたちに影響を与える作品を生み出したい
  • 広告やマーケティング資料用のイラストを作成し、ビジネスの世界で影響力を持ちたい
  • アニメーション、ビデオゲーム、映画業界でキャラクターデザイナーとして活躍する
  • 自分自身の作品を展示する個展やアートイベントを開催したい

等々。なりたい自分を考えることによって、様々なジャンルがあるイラストレーターの仕事の中から自分にあったものを見つけることができれば、学ぶことや進むべき道も見つけやすくなるでしょう。

目標を設定し、それに向かって努力することで、モチベーションを維持し、キャリアを前進させることができます。

イラストレーターの仕事の流れ

イラストレーターの仕事の流れの例を以下に示します。

  1. クラウドソーシングやSNSなどから仕事を受注
  2. 仕事内容ごとにクライアントとイメージのすり合わせ
  3. 下書き(ラフ)の作成
  4. 清書・着色をして完成
  5. データを整理して納品

それぞれ詳しく紹介していきます。

クラウドソーシングやSNSなどから仕事を受注

会社に勤めているイラストレーターの場合は、営業が依頼を受け、それがイラストレーターのところに来るわけですが、フリーランスのイラストレーターの場合は自分で仕事を受注する必要があります。

得意先や紹介などがない場合は、クラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録し、そこで自分にあった案件に応募し、採用されて受注するという形が一般的です。

例えば、クラウドワークスでは以下のような形で募集があります。

クラウドワークスの募集文
引用元:クラウドワークス

募集中の仕事を確認し、受注したいと思う仕事に応募しましょう。

その際は、あればポートフォリオを記載し、相手のことを考えたメッセージをすることが重要です。

コピペの自己紹介文よりも、その募集案件にあった自己紹介、「あなたの仕事がしたいです」という気持ちが伝わるアピールをすると採用されやすくなります。

依頼者の立場になった時に「こういう人に依頼したいな」と思うメッセージを送りましょう。

また、SNSで発信しているイラストレーターの中には、SNSのDM経由で受注することもあります。

仕事内容ごとにクライアントとイメージのすり合わせ

受注したら、次に仕事内容ごとにクライアントとイメージのすり合わせです。

打ち合わせをおこない、ターゲットは誰なのか、媒体は何なのか、クライアントの要望や求めるイメージ、期待する成果物について共有していきます。

このイメージのすり合わせは、後の修正を最小限に抑え、クライアントの満足度を高めるためにも重要です。

下書き(ラフ)の作成

クライアントの要望や求めるイメージを理解したら、そのアイデアや構成を形にするための下書き(ラフ)を作成します。

その下書きによって、イラストレーターとクライアントとのイメージのズレを修正していきます。

また、クライアントの中にはイメージをうまく伝えられない人もいるので、そのようなクライアントに対してもいくつかアイデアを提案することで、どの方向性で進めていくのかを下書きによって判断することが可能です。

清書・着色をして完成

下書きが承認された後、清書し、着色作業に入ります。

清書したらクライアントに確認するなど、細かくクライアントに確認する場合もありますが、そこのやり取り、取り決めは状況によって様々です。

修正が後からでも簡単にできる場合は、細かい確認は逆に手間になってしまいますので。

着色し、影や光などを描いてイラストを完成させます。

データを整理して納品

完成した作品は、クライアントが要求する形式で整理し、期日を守って納品します。

どうしても期日から遅れてしまう場合は、できるだけ早く連絡するようにしましょう。

また、デジタルデータの場合、ファイル形式や解像度など、クライアントの指定に従って準備することが大切で、これは初めのミーティングでも忘れずに確認しておきましょう。

納品後、クライアントからのフィードバックや追加の修正要求に対応することもあります。

イラストレーターの仕事の流れは以上のようなステップで進んでいきます。

イラストレーターの仕事内容に関するよくある質問

イラストレーターを目指している人や、イラストレーターになろうか悩んでいる人からよくある以下3つの質問に対して回答していきます。

  • イラストレーターで大変なこと・辛いことは?
  • 未経験でもイラスト関係の仕事はできますか?
  • 独学でもイラストレーターになれますか?

イラストレーターで大変なこと・辛いことは?

イラストレーターも大変なことや辛いことはもちろんあります。

例えば、イラストレーターが大変だと思うことでよくあるのは、クライアントの要望に応えたイラストが描けず、何度提出しても認められないといったようなことです。

自分自身でも納得がいくイラストが描けないという場合もありますが、自分自身では完璧と思ったものもクライアントには認められないということがあります。

もしそれが納期に余裕がない場合は、もう他に何もできずに休みなくずっとアイデアを考え、イラストを描き、繰り返しです…

他には、特に駆け出しの時は、なかなか受注できなかったり、受注できたとしても低単価のお仕事だったりで、イラストレーターの仕事だけでは生活できずに、他にアルバイトをしなければならないということもあります。

そのような状況にならないためにも、しっかりとした知識やスキルを身につけ、実績を積んでポートフォリオを充実させ、高単価の依頼を獲得できるようにしていくことが大切です。

また、真摯に仕事をし、クライアントの信用を得て、そこからの紹介、さらにそこからの紹介と、紹介で受注ができるようになると収入的にも安定し、逆に自由に仕事が選べる状態にもなっていくでしょう。

未経験でもイラスト関係の仕事はできますか?

はい、未経験からイラスト関係の仕事を始めることは十分可能です。

クラウドワークスなどのサービスを使えば、報酬にこだわらなければいくらでも仕事はあり、実績を積み重ねることができます。

重要なのは、知識やスキルを磨き続け、実績を積んでポートフォリオを構築していくことです。

もちろん知識やスキルが全くないのであれば、仕事を始めるよりも先に、学校に行ったり、オンラインで学んでいく必要があります。

独学でもイラストレーターになれますか?

はい、独学でもイラストレーターになることは可能です。

今活躍しているイラストレーターの中にも、独学でスキルを身に付け、キャリアを築いている人も多いです。

YouTubeなどネット上の情報だけでも十分学べる環境が今は整っています。

ただ、情報が多すぎて取捨選択がしにくいという場合は、お金を払ってカリキュラムが整っている学校に通ったり、もしくは、オンライン講座を受講して家で学ぶということも可能です。

独学でイラストレーターになってる方はいるので、自分自身の状況に合わせて良いと思った学び方を選んでください。

イラストレーターの仕事内容まとめ

イラストレーターの仕事内容としては、

仕事の種類 仕事内容の例 報酬
ロゴ作成 新しい飲食店のロゴ作成 30,000円~
イラスト作成 指定モチーフの線画イラスト 30,000円〜
バナー作成 広告用バナー作成 5,000円〜
アイコン作成 コミュニケーションツール用のアイコンデザイン 30,000円~
チラシ・フライヤー作成 学習塾の講習案内チラシ(A5カラー片面) 30,000円〜
漫画・アニメ制作 4コマ漫画制作(カラー対応・ネーム制作含む) 40,000円〜
キャラクターデザイン・募集 店舗オリジナルキャラクターの作成 70,000円~
カタログ・パンフレット作成 会社案内用のパンフレット(A4・4ページ) 70,000円~
パッケージデザイン 健康食品のパッケージデザイン 35,000円〜
名刺作成 名刺デザインのリニューアル 20,000円〜
DTP 整体院の院内レターデザイン、カレンダーデザイン 10,000円~
プロダクトデザイン タブレットケースのデザイン 100,000円~
看板デザイン 新店舗の案内看板 70,000円~
装丁・ブックデザイン 詩集、写真集、小説表紙のデザイン 30,000円~
シール・ラベルデザイン 新商品のラベルデザイン 30,000円~
キャラクター・アニメーション制作 Vtuberのキャラクターデザイン 150,000円~

のような仕事があります。

イラストレーターの仕事内容やイラストレーターになる道は様々で、決まった形があるわけではありません。

まずは、イラストを描くことが好きということが前提です。

どのようなイラストレーターになりたいのか考えるきっかけになったら嬉しいです。

この記事が、イラストレーターを目指す方にとって有益なものとなることを願います。