「絵を描く仕事」の代表と言えばイラストレーターが思い浮かぶのではないでしょうか。
絵を描くのが好きで、自分でキャラクターのデザインをするのが好きな人は数多く存在します。
そのような人には、一生の仕事にできる可能性があるイラストレーターは人気の就職先と言えます。
しかしながら、以下のような不安や疑問を持っている人もいることでしょう。
- イラストレーターとして会社に就職するにはどうすればいいの?
- 未経験からでもなれるのだろうか?
- 別の仕事をしていてもイラストレーターに転身できるのか?
そこで今回は、イラストレーターの会社への就職方法や未経験からでも就職できるのか?という点について徹底解説していきます。
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イラストレーターとして会社に就職するには?
イラストレーターとして会社に就職するためには、複数の方法が存在します。
ここでは、会社に就職するための流れなどを紹介しますので、確認していきましょう。
スキルを付ければ未経験からでも就職可能
イラストレーターになる方法は人によって異なります。
特に決まっているルートはありませんが、絵を描くスキルが必要です。
スキルを身に付けるためには、イラストレーターの専門学校や美術大学に通い、技術や知識を磨くことが必須になりますし、コミュニケーション能力なども身に付けなければなりません。
イラストレーターとして一通りのスキルや技術などを磨くことができれば、未経験からでも就職できる可能性があります。
イラストレーターとして仕事をしたい人は、まず専門学校や美術大学に通うことを検討しましょう。
ポートフォリオの準備をする
専門学校や美術大学で得たスキルや技術をアピールするために、ポートフォリオの準備をしましょう。
ポートフォリオはこれまでに自分がどんなことを学び、どんなスキルを得たのかなど自分の最大限の実力をアピールできるものです。
ポートフォリオは、企業側も合否の判断をつけることができないと言っても過言ではない重要な判断材料になります。
ポートフォリオの作成時には、これまでに受賞した経歴のほか、オリジナリティを出すようにしましょう。
自分にしか描くことができないものをアピールできれば、採用してもらえる近道となります。
求人情報を探す
イラストレーターとして会社で働くためには、求人情報を探すのも一つの方法です。
求人の内容は会社によって違いますが、イラストレーターを募集している会社はゲーム制作会社が多いと言われており、仕事内容はソーシャルゲームのカードイラスト制作などになります。
また、デザイン会社やスマートフォンアプリ制作会社、アニメ―ション制作会社などでもイラストレーターが多く活躍しています。
雇用形態は、正社員やフリーランスを対象とした業務委託など様々です。
他には、出版社や新聞社、広告会社にも多くの募集はありますが、正社員としての採用は難しく契約社員やフリーランスなど外部委託が増えています。
そして、最近需要があると言われているのが、テクニカルイラストレーターです。
コンピューターで設計・デザインをするCADを使って、立体状の製図をする仕事となります。
イラストレーターのスキルが身に付くサイト 3選
イラストレーターは専門学校や美術大学に通う方法もありますが、現在はオンラインでイラストのスキルを身に付けることができるサイトが多く存在しています。
そこで、イラストレーターのスキルが身に付くサイト3つと概要は以下の表の通りです。
サイト名 | 受講料 | 特徴 |
---|---|---|
Udemy |
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パルミー |
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お絵かきムービー(クリエイターズアカデミー) |
(入学金・6か月の受講料・教材費含む) |
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Udemy
Udemyは世界中の人がオンラインで学び教えることができる学習プラットフォームです。
自分の好きな時間に学習できるオンライン学習プラットフォームでWebライティング、SEO、Webデザイン、グラフィックデザイン、動画編集など185,000以上のコースを所持しています。
イラストレーターを学ぶことができるコースは複数に分かれて用意されており、無料で受講できるおすすめ講座は、以下の2コースです。
- 【ウォーミングアップ編】知識ゼロから即戦力になるためのillustratorCC実践コース
- 【無料】デザインセンス不要!1時間でサクッと学べる初心者のためのAdobe Illustrator講座/【FREE】
そして、初心者であれば、以下の4コースになります。
- 【超初心者用】初めてのAdobe illustrator(イラストレーター)使い方講座【完全版】
- ゼロからスキルがしっかり身につく!Adobe Illustrator(イラストレーター)グラフィックデザイン実践基礎講座
- 【これだけでOK!】illustrator初心者が最初に習得すべき必須スキル マスターコース
- 女性目線で解説!基礎からしっかりAdobe Illustrator 講座
さらに、しっかり学びたい方向けは、以下2コースです。
- Illustrator 基礎からプロレベルまで 完全ですべてをゼロから最短で学べる総合Illustratorコース
- 【超入門】初心者からデータ入稿まで Adobe Illustrator でキャラクターを描いてオリジナルグッズを作ろう
上記のように、自分に合ったコースを選択することができ、受講料も1,000円代からと始めやすい価格設定になっています。
これだけのコストパフォーマンスでありながら、第一線で活躍している講師から教わることができますし、万が一不満があった場合などは返金保証もあります。
安心して受講できるスクールと言えるのではないでしょうか。
パルミー
パルミーとは、いつでもどこでもスマホやPCからイラスト・マンガの描き方を学べるオンライン教室です。
顔や身体などキャラクターの描き方、背景やマンガのテクニックなど満載で、初心者から上級者まで絵のクオリティアップのサポートをしてくれます。
プランは1か月、6か月、12か月と3種類あり、専門学校や美術大学に通うことを考えるとかなり低価格でイラストを学ぶことができるということで、人気となっています。
長期プランを選択すると、プロによる添削・相談などの特典がついており、完全月額定額制なので、入学金・解約金などは一切かかりません。
また、わからないことはスタッフに質問できるなど初心者でも安心して利用することができます。
さらに、オンラインのため、スキマ時間があればいつでもどこでも学ぶことができるというのも大きな魅力と言えるでしょう。
お絵かきムービー(クリエイターズアカデミー)
お絵かきムービーは、手書きのイラスト風タッチで、人生ストーリーを訴求することで唯一無二のブランディングを生み出す動画です。
お絵かきムービーの制作者を養成するスクールがクリエイターズアカデミーになります。
参加者の90%以上が初心者からスタートで、主婦・副業から始める人も多数存在しています。
クリエイターズアカデミーでは、絵を描くスキルだけではなく、営業の方法までサポートしてくれるので、安心です。
実際にクリエイターズアカデミーを卒業して、お絵かきムービーで稼いでいる人の声もサイト内で紹介されているので、努力次第ではありますが、お仕事にしていけるのは大きな魅力と言えるでしょう。
イラストレーターの会社種類の一覧
一概にイラストレーターの会社と言っても様々な種類の企業が存在しています。
そこで、ここではイラストレーターの会社を種類別に紹介していきます。
大手ゲーム制作会社
大手ゲーム制作会社は、以下3社です。
- ソニーグループ
- 任天堂
- バンダイナムコHD
ソニーグループは、ゲームブランド「Playstation」シリーズをはじめ、ゲームやネットワークサービス、音楽、映画など、幅広い事業を手掛けている企業です。
今後、ソニーグループはPC向け事業の強化を表明しており、2025年度までには、新作タイトルのほぼ半数をPC、モバイル向けのものにすると公表しています。
任天堂は、ゲーム機器やゲームソフトの開発、製造を行う企業です。
ポケモンシリーズやマリオシリーズをはじめ、多数の人気タイトルを世界中に展開しています。
今後は、switchの後継機にあたる最新ハードの開発を目指していることを公表しているため、注目が集まっています。
バンダイナムコHDは、ネットワークコンテンツや家庭用ゲーム、玩具などの開発、販売を行っている企業です。
今後の戦略として、メタバースを活用したファンとの関係構築を目指していると発表しています。
これら大手ゲーム制作会社にイラストレーターは必要不可欠です。
多数の求人を随時更新している会社もあるため、チェックしてみても良いでしょう。
デザイン会社
デザイン会社は、以下3社です。
- 株式会社電通デジタル
- 株式会社メンバーズ
- 株式会社博報堂プロダクツ
株式会社電通デジタルは、IT分野の国内大手として広く知られており、グループ全体の社会的信用も厚い企業です。
国内外900社以上のオフィスがあり、幅広い事業内容に挑戦できるため、IT分野で広く活躍したい方におすすめと言えます。
株式会社メンバーズは、従業員数およそ1500名、グループ全体では1万人にも登る大手web制作会社です。
有名企業のwebサイト制作やECサイトの制作基盤の開発を手掛けるなど、大手企業のwebデザインにも携わることができます。
株式会社博報堂プロダクツは、webサイトをはじめ幅広いIT分野に精通する制作会社です。
web制作におけるデザインスキルはもちろん、制作ノウハウを深く学びながら働けるでしょう。
アニメ制作会社
アニメ制作会社は、以下3社です。
- 東映アニメーション株式会社
- エイベックス株式会社
- 株式会社KADOKAWA
東映アニメーション株式会社は、アニメ制作会社の中でも最大手の企業です。
近年、親会社の東映株式会社の映画事業含め売上も好調であり、アニメ制作会社を志望する方に毎年人気となっています。
エイベックス株式会社は、従業員数が1,500名を超えるアニメ制作も手掛ける大手企業です。
事業としては、アニメ部門以外の音楽部門やデジタル事業にも力を入れています。
株式会社KADOKAWAは、アニメ部門はもちろん、幅広いエンターテイメント事業を展開しています。
昨今は、映像事業の売上が好調であり、業績拡大を続けている大手企業です。
また、KADOKAWAで言えば、人気アニメの「推しの子」が2023年に一世を風靡しました。
広告代理店
広告代理店は、以下3社です。
- 株式会社フーモア
- 株式会社wwwaap
- 株式会社アトムストーリー
この3社はマンガ広告の実績が豊富な広告代理店と言われており、まず株式会社フーモアはマンガ広告だけではなくマンガ制作を手掛ける会社です。
HP掲載用、オウンドメディア用、チラシ用などそれぞれの用途に合わせたマンガ制作を行っています。
マンガを用いたランディングページの制作にも対応しています。
株式会社wwwaapはSNS上で人気のイラストレーターを中心としてSNSクリエイターのマネジメントやキャスティングを手掛ける会社です。
マンガ制作だけではなく、アニメーション動画やスタンプ、似顔絵、グッズデザインなども幅広く提供してきました。
これまでに大手通信会社やメーカーなど、業種を問わずさまざまな会社のマンガ広告に携わっています。
株式会社アトムストーリーは、パラパラ漫画制作が累計2000以上の実績を誇る会社です。
これまでに500社以上の取引実績があり、日本で一番売れているパラパラマンガ制作会社になりました。
コンテンツ制作だけではなく数字の最大化にも貢献しており、企画立案からコンテンツ制作・広告・SNS運用までワンストップの包括サポートが魅力です。
出版社・編集プロダクション
出版社・編集プロダクションは、以下3社です。
- 集英社
- 講談社
- 小学館
集英社は、1025年に小学館より趣味・娯楽性に重きを置く雑誌が集英社で発行されたことから始まりました
特にマンガ部門に注力しており、2022年7月~9月までの少年向けコミック誌印刷証明付き発行部数では1位を獲得。
さらに「ワンピース」などを掲載する「少年ジャンプ」は少年向けコミック誌の中で群を抜いていることでも知られています。
他にも、女性誌、男性誌、芸能誌、文芸誌など趣味・娯楽に関する雑誌を幅広く展開していることも強みと言えるでしょう。
講談社は、創業110年の歴史を持ち、書籍から雑誌まで幅広く手掛ける老舗出版社です。
デジタル化にも注力しており、マーケティング事業も展開しています。
講談社のマンガやアニメなどを活動した事例を紹介する記事の配信など、マーケティング課題の解決に活用できるような情報も発信しています。
小学館は、小学生を対象として学年別学習雑誌から始まった総合出版社です。
1922年に創業し、2022年に100周年を迎えました。
現在は、幼稚誌、週刊誌、ファッション誌、ライフスタイル誌、コミック誌など幅広いジャンルの雑誌を発行。
書籍部門でも絵本や図鑑、辞典、百科事典、文芸書、実用書、電子書籍などを発行しており、子供から大人まで幅広い年代向けの出版物を刊行していますが、その歴史から現在でも児童向けの書籍に強みを持っているといえます。
イラストレーター会社の選び方
イラストレーターとして働くためには会社選びも重要です。
そこで何をポイントとして会社選びをすればいいのか、ここでは会社の選び方について紹介していきます。
求人情報の見方と選び方のポイント
会社を探すために、求人情報を見ることが多いと思います。
求人情報の見方と選び方のポイントは2つあります。
1つ目は、分が希望するイラストを扱っているのかを見ることです。
企業に属して仕事をすると、仕事件数など安定はありますが、自身が望んでいないイラスト案件の担当になることもあります。
そのため、事前に自分が得意とするイラストを扱っている企業なのかを確認することが必要です。
しかし、自分の得意分野ばかりを担当できるとは限らないため、どんなイラストでも描けるスキルを持っていると就職先も広がるでしょう。
2つ目は残業時間です。
あってはならないのですが、企業の中にはブラック企業といわゆる残業代がつかない、有給が取れないなど不当に従業員を働かせている企業も残念ながらあります。
そうならないために、求人票に書いてある「固定残業代」というワードをチェックしておきましょう。
固定残業代とは決まった時間分の残業代が最初から給料に含まれていることです。
例えば月20時間の固定残業代(5万円)なら、その時間を超えない限り残業代は支払われないということになります。
固定残業代が設定されているからダメというわけではないですが、給料に加えてチェックしておくようにしてください。
企業面接でのアピールポイント
イラストレーターの面接ではたいていポートフォリオの提出を求められます。
採用担当者はこのポートフォリオを見て、作品に関する質問します。
質問への回答は自身をアピールするチャンスです。
しっかり回答できるようにしておきましょう。
また、志望先の企業が出している作品や、コンセプトに合ったアートワークを入れておきましょう。
理由は企業とイメージがあまりにかけ離れた作品を提出しても興味を持たれない可能性があるためです。
また、他の人との差別化を図るためには、向上心が必須です。
どんなに素晴らしい作品を描いたとしても、向上心が無ければ採用担当者も不信に思ってしまうため、採用してもらえる可能性が低くなってしまいます。
自分がイラストレーターとしてどのように成長していきたいか、そのためにどんな努力をしているのかを存分にアピールしてください。
経験者から見た会社の選び方
経験者として会社を選ぶ際は、以下の3点を重視すると良いでしょう。
- 社風との相性
- 成長機会
- ワークライフバランス
最初に、実際に働いている人の話を聞き、自分の価値観と合うか確認します。
他にも、キャリアアップの機会やスキルアップのための研修制度が充実しているか確認しましょう。
さらに、残業時間や休暇取得のしやすさなど、長く働きやすい環境か確認することも必要です。
イラストレーターの会社探しに使えるサイト 3選
イラストレーターの会社探しに使えるサイトはたくさんありますが、中でもおすすめなのが以下の3社です。
- マイナビクリエイター
- Geekly
- レバテックキャリア
各社それぞれさらに詳しく見ていきましょう。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターは、web・ゲーム・IT業界を専門に扱っている転職エージェントです。
イラストレーターの求人も掲載しており、クリエイターに必須のポートフォリオ作成のサポートがあるため、安心して転職活動を進めることができます。
また、web・ゲーム業界出身のキャリアアドバイザーのサポートもあり、現状の業界情報を教えてもらいながら転職をスムーズに進めることが可能です。
Geekly
Geeklyは、IT・web・ゲーム業界の求人に特化している転職エージェントです。
IT職種の専門キャリアアドバイザーが担当してくれ、希望やスキルに合わせた求人紹介を受けられます。
非公開求人も含めた多様な働き方から、自分に合う転職先を探せるでしょう。
また、専門家による書類添削サービスが利用可能で、履歴書や職務経歴書などをフラッシュアップでき、選考の通過率アップが見込めます。
フォローが手厚いため、初めて転職活動をするイラストレーターにもおすすめです。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT・web業界のデザイナーの転職情報を多く扱うエージェントです。
イラストレーター求人は190件程度扱っており、年収アップ率は60%以上となっています。
IT・web業界の職歴でキャリアアップを目指す方にはおすすめのサイトで、マッチング制度が高く、初回求人提案時の内定率は90%と非常に高い実績があるのも魅力ですね。
また、企業訪問をしてリアルな情報を手に入れてくれるアドバイザーが、あなたに合った求人を提案してくれるのも嬉しいポイントです。
イラストレーター会社のメリット・デメリット
イラストレーターとして頑張って行きたいという大きな希望を胸に就職活動している方は多くいると思います。
そこで重要なのがメリットばかりを見るのではなく、デメリットも知るということです。
ここでは、イラストレーター会社のメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
メリットの1つ目はフリーランスや副業ではないため、仕事を自分で取りにいかなくてもいいということです。
会社の他の社員が営業して仕事を貰ってきてくれるので、イラスト制作に集中できます。
2つ目は社会人としてのスキルが身に付くことです。
メールのビジネスマナーや取引先とのコミュニケーション方法など、フリーランスではなかなか身に付けることができない大事なスキルを身に付けることができます。
そのため、まずは会社員になって社会人スキルを身に付けてからフリーランスを目指す計画を立てている方も多いようです。
3つ目は福利厚生があることです。
企業に属している場合は各種手当、保険、育休だけでなくペンタブやPCなどの機材やジム用品も会社が支給してくれます。
自分で用意しなくても良いのは大きなメリットと言えるでしょう。
4つ目は毎月の収入が保証されている
フリーランスであれば毎月の収入に不安定さを感じる方も多いのですが、会社に属していれば毎月決まった給料が支給されるため、衣食住に困ることはありません。
また、ボーナスが出る可能性もあるため、貯金もできるでしょう。
デメリット
デメリットの1つ目は、描きたくない絵を描くこともあるということです。
フリーランスであれば、自分の描きたい絵だけを選んで仕事を受けることもできますが、会社となるとそうもいきませんし、中には自分の不得意分野もあるでしょう。
それでも仕事だと割り切って描かなければいけない可能性もあります。
2つ目は、拘束時間が長くなる可能性がある点です。
正社員であれば8時間+休憩時間が通常の就業時間となりますが、イラストレーターの場合、そこからさらに残業がある可能性が高いでしょう。
会社によってはテレワークが導入されている場合もありますが、それでも会社に属している限り好きなタイミングで休憩時間を取ることは難しいといえます。
3つ目は、人間関係です。
会社にいる間は、会社の人とのコミュニケーションを取ることが多くあります。
中には苦手だな思う方もいると思うので、人と関わることが苦手な方にはデメリットとなるでしょう。
フリーランスとの違い
フリーランスの違いは先ほど紹介しましたが、より詳しく解説していきます。
まず大きく違うのは給料体系です。
会社に所属しているイラストレーターは正社員や契約社員などで違ってきますが、毎月決まった給料をもらうことができます。
安定していることから、生活設計も立てやすいですし、信用力もあるためローンも組みやすくなります。
一方、フリーランスの場合は個人事業主になるため、毎月の給料はクライアントの仕事依頼によって変わってきます。
そのため、毎月の給料にバラつきがあり不安定と言えるでしょう。
複数のクライアントを持つことで安定してきますが、自分で営業をかけないと行けない分なかなか難しいものです。
まずは会社員のイラストレーターとして有名になり、名前を売った後でフリーランスになるという手もあります。
2つ目の違いは社会保障です。
会社員は厚生年金として会社に半分支払ってもらっていますが、フリーランスは国民年金になるため全額自分で支払うことになります。
であるにも関わらず、年金としてもらえるのは厚生年金の方が高いため、老後を考えると会社に属する方が有利と言えるでしょう。
3つ目は仕事内容です。
同じ職種の仕事のため会社員でもフリーランスでも変わらないと思っている方も多いと思いますが、実際は全然違います。
フリーランスのイラストレーターは自分の得意分野や好きな仕事を選ぶことが可能ですが、逆に言えば得意分野がずば抜けて優秀でなければいけません。
それに対し、会社員では自分の得意分野はもちろん、ある程度全般的な仕事ができなければならず、仕事を選ぶことは難しいといえます。
そう考えると「フリー」というだけあり、フリーランスでイラストレーターをする方が自由度の高い仕事内容と言えるのではないでしょうか。
最後は将来性です。
会社員の将来性は会社次第なのですが、フリーランスの場合は自分次第になります。
また、会社員であれば定年はありますが、フリーランスは定年がありません。
イラストレーターという仕事自体にも定年はないため、会社の定年を迎えてからフリーランスになるという方法も考えられるのではないでしょうか。
イラストレーター会社就職後のキャリアパス
イラストレーターとして会社に就職した後、見込めるキャリアパスはあるのでしょうか。
ここでは、就職後のキャリアパスについて紹介していきます。
キャリアアップの手段
キャリアアップの手段としてはデジタルスキルを使いこなすことや、アートディレクターへの転向です。
最近のイラストレーターは、デザインソフトを使いこなすデジタルスキルを持っていることが多い傾向にあります。
そのため、イラストレーターでありながら、グラフィックデザインをしている人もおり、レイアウトとイラスト、それぞれ自身の作品でデザインすることもあります。
さまざまな専用ソフトを使うことができれば、イラストだけにこだわらず、webデザインやロゴデザイン、キャラクターデザインなどにチャレンジすることも可能です。
また、アートディレクターへの転向もスキルアップの1つの手段として考えられます。
アートディレクターとは、広告やwebサイト・ポスター・パッケージなどを制作するプロジェクトチームの責任者です。
主にクライアントにヒアリングを行い、プロジェクト全体のコンセプトに沿って指揮を取ることが仕事内容になります。
デザイナーやコピーライター、カメラマン、イラストレーターなど各デザイン―のディレクションやマネジメントを行うといった要素が強いといえるでしょう。
実際に描く作業はないですが、それまでに培ってきたセンスやスキル、経験を活かせる仕事と考えられます。
マネジメントスキルに加え、コミュニケーションスキルも求められますが、広告代理店やデザイン事務所・出版社などで働いた実績があれば転向することも可能です。
アートディレクターとして活躍できれば、大幅な収入アップが見込めるでしょう。
海外でのチャレンジ
海外でのチャレンジもキャリアパスとしては魅力的なものと言えます。
就職後、ある程度安定することができれば海外へ向けて自分をアピールしていくのもいいかもしれません。
しかし、ここで重要なのが自分でクライアントを探すのが難しいため、海外エージェントを利用することです。
海外エージェントを利用し、自分とクライアントを結んでもらい、それができればポートフォリオをどんどんアピールしてください。
その結果、海外で絵本を出版できたという方も実際にいます。
その場合、実際に海外に移住する方法もありますが、日本にいながらリモートでやりとりすることもできます。
日本でも海外でも活躍することができるイラストレーターになれば、おのずと世界中で活躍できるイラストレーターになれるかもしれません。
フリーランスへの移行
最後は、フリーランスへの移行です。
安定して仕事をしたいという方はそのまま会社に属してイラストレーターとするのもありですが、フリーランスへ移行すれば、さらに活躍できる場が広がる可能性があります。
しかし、活躍し続けるためにはデジタルツールを使いこなす力やデザインスキル、コミュニケーション力、ヒアリング力、自己管理力、市場分析力や開拓力などのスキルが必要です。
上記スキルを使いこなすことができ、さらに企業で所属していた時に知名度をあげることができていたのであれば、フリーに移行しても十分活躍し続けることができるでしょう。
イラストレーターとして会社に就職する点についてよくある質問
イラストレーターとして会社に就職することについてよくある質問をまとめました。
イラストレーターの求人は少ないって聞くけど、本当に就職できるの?
おっしゃる通り、イラストレーターは企業の仕事内容に問わず、求人募集自体が少ない職業です。
さらに、即戦力として大きな実績や経験がある方が優遇されるという傾向があるため、就職を考えている方はスキルや技術を十分に持っておくことで就職できる可能性も高まります。
イラストレーターに向いている人ってどんな人?
イラストレータに向いている人の特徴としては、当然絵を描くことが好きな人が挙げられるでしょう。
その他にはプレッシャーに強い人や新しいことへの挑戦が好きな人、コミュニケーション能力が高い人などもイラストレーターに向いているといえます。
イラストレーターの仕事は安定しているの?
企業に属している場合は安定していると言えます。
しかし、フリーの場合は仕事の数で毎月の給料は変動するため、安定しているとはいえないでしょう。
そのため、企業に属しある程度のスキルや知識を身に付け、イラストレーターとして知名度を上げた後にフリーに移行することで安定を得ることができます。
まとめ
今回は、イラストレーターとして会社に就職する方法や未経験からでも就職できるのかについて紹介してきました。
イラストレーターとして就職する先は複数あるのですが、必ずしも求人数が多いとは限らないため、スキルや知識を身に付けておくことが必須と言えます。
未経験からでの就職は厳しいものがあるため、できるだけ即戦力に近い力をつけるようにしておきましょう。
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- 絵でどれくらい稼げるの?
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